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石窯2年目 ~間伐材で薪作り~

新型コロナのオーバーシュートが取り沙汰される中、気候は三寒四温を繰り返し蓼科にも春の兆しが見え始めて来た。4月になったので、そろそろ今シーズンの準備をしなければならない。特に石窯2年目として何が必要か考えてみた。大きく3つやるべき事がある。

  1. 高温化・・・美味しいピザには350度以上の高温が必要だが、これを短時間で温度を上げ且つ長く維持するのが難しい。それでも昨年幾つかの知見を得たので色々試して見てレベルアップさせたい。
  2. 新メニュー・・・当初、ピザ窯でなく石窯に拘ったのは、ピザ以外の料理にも活用したいと考えたからである。しかし、昨年はピザを何とか焼けるレベルに留まってしまった。今シーズンは本来の石窯とすべくメニューを増やしたい。
  3. 薪作り・・・薪は間伐材を貰ってくれば良いと思っていたが、乾燥に1年かかる。また、樹木によって燃え方が違い、石窯には火持ちが良い広葉樹が適しているとの事。そこでできる限り広葉樹の間伐材を集めて薪を作りたい。

優先順位は上から順であるが、間伐は葉っぱが付いてない冬場に行われるので実施順序は下から順になる。そこで先ずは薪作りから紹介して行くことにする。

間伐とは

3月中旬、山荘に戻ると既に幾つかのエリアで間伐が終わっていた。間伐とは森林管理の重要項目で、適切に立木を間引くことで木の成育環境を守るものである。間伐によって日光が入り根がしっかり張れるので、土砂災害が起こりにくくなり倒木も減ると期待される。近年、蓼科ビレッジでも、森林管理の一環として積極的に間伐をするようになった。タイミングが良ければ玉切りした間伐材も貰えるが、今年は暖冬の影響か実施時期が早くタイミングを逸してしまった。それでも残置されたものの中から、薪になりそうな枝を集めてくることは可能である。私の場合は石窯用の燃料にするだけなので、薪ストーブほど多くの薪は必要ない。今年は間伐箇所が沢山あるので、残置分から集めてくるだけでも十分1年分の薪を作れそうだ。但し、薪は1年かけて乾燥させる必要があるので、今から作る薪は来シーズン用と言うことになる。

間伐材の収集

蓼科ビレッジは自然林なので、色々な種類の樹木が植生している。薪用には大別すると、薪ストーブや石窯に好まれる火持ちがよい広葉樹と、密度は低いが燃えやすく火付けに向いた針葉樹の2種類がある。広葉樹の代表はナラやクヌギ、針葉樹の代表はスギやカラマツである。長野県はカラマツを植林してきたこともあり、蓼科高原にもカラマツが群生しているエリアが所々にある。ところがカラマツは木材として人気がないためか、間伐されても丸太のまま残置されるケースが多い。一方、広葉樹は人気があるためか、丸太は殆どが運び出され小枝しか残ってない場合が多い。そこで、広葉樹を間伐したエリアに行き、残置された中で太めの枝を収集することにした。枝と言っても広葉樹は密度が高く重いので、大変な力仕事になる。なおさら丸太であれば重過ぎて、玉切りするか重機を持ち込まないと運び出せない。結論的には、1人で運べる範囲内の広葉樹の枝を中心に集めて来るのが良いだろうと考えた。

蓼科高原内では、間伐の他にも樹木を伐採するケースが二つある。一つは遊休地に新たに山荘を建てる場合だが、このケースでは木の所有者は山荘所有者になるので、勝手に貰うわけには行かない。もう一つは道路沿いの倒木や電線切断を避けるために行う場合だが、このケースでは伐採した木は産業廃棄物として処理する場合が多い。そこでその伐採業者と話をすれば、大体の場合は貰える事が多いのである。電力会社は昨年の台風被害が大きかった反省から、停電の主原因である倒木を避けるため道路沿いの樹木管理を強化している。そこで中部電力はこの冬、電線にかかる木の整備を積極的に行って来た。運良く私の在荘中に山荘前の伐採作業があり交渉した結果、伐採した広葉樹の枝を貰えることになった。山荘前の山桜の木は電線にかかり且つ半分枯れかかっていたので、自分で枯れた部分を含めバッサリと剪定するつもりだった。その話をしたところ、電線にかかってない枯れた部分も一緒に剪定してもらえることになった。私にとっては、倒木回避と薪木入手の一石二鳥の話になったのである。

集めて来た枝は、薪割が不要な太さから必要な太さまで様々である。見た目はそんなに沢山の枝では無いように見えるが、ここから燃やすのに適したサイズに切ったり割ったりするのが、またひと苦労である。乾燥させるには薪として使うサイズにしておくのがベストだが、結構な力仕事になる。これは無理せずGWまで少しずつ時間かけて整備して行くつもりである。これで何とか来年分の薪がDIYで確保できそうである。

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