BloomField Club ( Close Encounters of Healing )

欧州への卒業旅行(パリ番外編)

皆さん、海外旅行するときその国の状況を良く調べて行きますか? 新興国とかハードシップな場所ならともかく、先進国ならTVや新聞以外は気にしていませんでした。2007年の時はパリに着いた翌日がゼネスト開始の日でした。完全に想定外で十分な観光ができませんでした。

7月14日パリ祭って何?

今回は、前回の轍を踏むまいと現地ツアー主体で組んでいたので、気にしていませんでした。ところが、パリからプラハに向かう7月14日がパリ祭でした。これはフランス革命記念日と言うもので、国家的イベントが各所で行われます。これだけなら「ふ~ん」で済むでしょうが、圧巻はシャンゼリゼ大通りの軍事大パレードです。午前中、凱旋門からコンコルド広場まで行進し、最後の特別スタンド前で大統領の閲兵を受けるものです。その後、空軍のアクロバット飛行や大花火大会やら各種行事が夜まで続きます。国中がお祭り騒ぎになるようです。困ったことに、今回のホテルは凱旋門のすぐ近くに取りました。

 

またもや交通機関がストップ

移動が、軍事パレード真っ最中というスケジュールです。このためにパリ市内は大規模な交通規制がされます。特に凱旋門周辺は最も厳しく規制され、一切の乗り物の通過が遮断されます。地下鉄は全て周辺駅に停車させず通過させます。タクシーでも凱旋門やシャンゼリゼ周辺には近づくことすらできません。この規制の掛け方は詳細はしっかり知らされません。恐らくテロ対策のためだと思います。凱旋門からどうやって空港まで行くのか、良い手がありません。一番確実そうなのは、モンパルナスまで行ってAirfranceバスで空港へ向かうことでした。モンパルナスまでは地下鉄がありますが、凱旋門から乗れる駅まで一つでも二つでも歩くしかありません。規制をどのように掛けるか、詳細情報はネットでは探せませんでした。過去の断片的なブログ情報のみでした。

これぞコンシェルジェ、ホテルマンの鏡!

急きょ、空港への送迎サービスを探しましたが全部ダメでした。これを前日13日に気づきました。たまたま部屋のWifiの電波が弱かったので、ホテルのインターネットを借りにフロントへ行きました。そこで何気なく『明日の足が無くて困ってるんだ』と、いつものフロントマンに話しかけました。すると彼は『ちょっと待て、俺が探してやる』と言って電話をかけ始めました。電話の長話を我慢して聞いていました。そのうち幾らだという話になって、迎えに来てくれるタクシーが見つかりました。『お前は運がいいな』と言われました。感謝感激です。また『どこまで入れるかは明日来てみないと分からない。来れるところまで来たら、あとはホテルまで迎えに来てくれる。』と言うことで契約成立です。料金も聞くと普段のタクシー代とあまり変わりません。何と親切なことか。いつも何かにやけたフランス人だと思ってましたが、そこはホテルのフロントマン。今はやりのコンシェルジェをしてくれました。人は見かけによらず、と改めて思いました。

何とパレードの雰囲気が味わえ、嬉しい想定外!

翌朝、タクシーが10分遅れましたが、近くまで入って来られました。お蔭で予定より早く空港に着けました。また想定外だったのは、朝早くからパレード準備がホテルの前で行われていたことです。警察の白バイ隊がホテル前で何十台と待機し、装甲車や戦車が凱旋門周りに集まっていました。何かピリっとした空気が流れていて、パレードの雰囲気を少し味わうことができました。良く見ると白バイ隊の中には女性の警察官もいました。凄く自然に男性に混じって様になっていました。やはりフランスはお洒落な国ですね。

コートを脱いで正装を整えて待機している婦人警官

コートを脱いで正装を整えて待機している婦人警官

 

やはり個人旅行なら、訪問する国の状況は少し調べてから行くものですね。大いに反省しますが、どうもパリは相性が良くないですね。

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