BloomField Club ( Close Encounters of Healing )

DIYによる石窯作り ~土台作り~

基本設計が決まると、いよいよ石窯作り開始である。先の大日程に示した通り、雪が降る前に土台まで作ることにした。石窯に限らずDIY関係の情報を集めたところ、土台作りに重要なのは次の3つである事が分かった。

  1. 地盤固め・・・石窯は土台も含めると総重量1トン近くの重量物で、床荷重にすれば1000Kg/m2もある。建物仕様で言えば一般住宅の床耐荷重はで180Kg/m2、特別な補強して680Kg/m2と言う記事があった。なので特別な土台を設けないと設置できない物と言うことになる。先ずは地盤をしっかり固める施工をする必要がる。
  2. 水平度・・・土台は全ての構造物の基礎となるため、これが傾いていると全体が傾いてしまい後々修正が利かない。山荘は緩傾斜地に建っているため水平な地盤がないが、幸いなことに前オーナーが作ったBBQコンロのエリアは、水平出しと地固めがしてあった。そこでその遊休スペースにに石窯を施工する事にした。
  3. 土台強度・・・石窯に必要な煉瓦は百数十個にもなり、総重量で数百キロになる。そこで、購入した本「DIYシリーズ ピザ窯・パン窯の作り方 (Gakken Mook DIY SERIES)」を参考に、やや幅広の15㎝幅コンクリートブロックをベースとし、その上に厚さ4㎝のコンクリート棚板3枚を乗せ900X1000の台を作ることにした。
基礎作り

石窯の設置場所はBBQコンロ設置時に作られたスペースなので、地盤はしっかりしている。但し、重量物を置くので穴を掘り砕石を敷いてコンクリートを流し込み、しっかりとした基礎を作ることにした。土を10㎝ほど掘り下げようとしたが、八ヶ岳山系の中腹なので木の根や岩があり思うようにいかない。そこでバルコニー更新時の余材を使って、厚さ4㎝の木枠を組みコンクリート厚4㎝だけは確保することにした。ここで重要なのは水平出しである。今回は木枠を作ったのでこの水平度をベースとすることにした。コンクリートは木枠の面と合わせることで、自動的に水平となる。

尚、今回は予めセメントと砂利が混ざっているインスタント・コンクリーとを使用した。水を入れて粘土を調整するだけで使用できるので大変便利である。

ブロック積み

この基礎となるコンクリートをベースにブロックを積んでゆくので、ブロック自体も水平度を保ち易いはずである。ところが、ブロックの接着剤となるセメントを均一に塗るのが中々難しい。先ずはセメントの固さが重要である。根気よく水を少しずつ混ぜ、セメントを捏ねながら適度な硬さに水の量を調節する。それでも2面にセメントを塗る場合は、中々うまくいかずガタガタになり易い。何度も水平度を確認しながら、ひどい場合はやり直すくらいにしないといけない。歪みを後から補正しようとするのは至難の業である。最後に棚板を乗せるが、強度の面からも3つのブロックの高さを揃える必要がある。一つでも浮いていたり、沈んでいると耐荷重がその分だけ減ってしまい問題である。そこで最後はブロックに盛るセメントの量で、何とかうまく調整すると同時に水平度もできるだけ調整していく。

何とか写真のように完成した。素人ながら見よう見真似でやったにしては、上手く出来たと思っている。これもネット検索で本当に色々な情報が得られたお陰である。私の記事もこれから石窯作りを始める人に参考になれば幸いである。

FavoriteLoadingAdd to favorites

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください