BloomField Club ( Close Encounters of Healing )

星空撮影に思わぬ代償

星空撮影には、空が澄み渡り雲が少ない冬が一番向いている。そこで12月に入り星空撮影を始めた途端、連続して二つの災難にあってしまった。本来なら、星空撮影について語りたい所であるが、その悔しい思いを語らずして居られない。今後このような失敗を繰り返さないためにも、しっかりと振返りをしておこう。今回は、そんな悔しい気持ちが滲み出てしまうかもしれない事を、予めご容赦頂きたい。

その災難と言うのは次の2つである。

  1. カメラ水没 ・・・  ふたご座流星群撮影時
  2. タイヤパンク・・・  オリオン座撮影時

 

一つ目は撮影前に水没したので、流星撮影の絶好のチャンスを逃してしまった。二つ目は金銭的代償は大きかったが、撮影だけは成功していたので何とか動画編集をした。前半のオリオン座が昇って来る数時間分の写真が、タイヤパンクの代償である。取敢えず完成した動画を先に紹介し、この背後で起きていた災難の顛末を語ることにする。

カメラ水没

昨年12月のふたご座流星群は、13日夜半から14日未明にかけてが撮影チャンスで、長野は晴れるか曇りかのギリギリの状況であった。八ヶ岳周辺の雲をGPV気象予報で予測し、南麓にある富士見町を撮影ポイントに決めた。昼の内に現地調査とカメラセットも終え、準備万端で夜の10時を心待ちにしていた。この余裕が、普段やらないような余計な行動をする油断に繋がってしまった。それは、夜の冷え込みに備え水筒に暖かいお茶を持参した事である。車に乗り込む際、何気なくカメラを水筒と同じ手提げ袋に入れてしまった。現地に着くと予想通り雲は無く流れ星が見えた。逸る気持ちを押さえながらシャッターを押すが、カメラが反応しない。車に戻って良く調べると、水筒のお茶が原因でカメラが水浸になっていたことが分かったのである。

反省点は、「実績のないことは本番ではしない」という事である。水筒は傾けても漏れないと思っていたが、漏れる場合もあるという事である。そうとは知らずカメラと一緒の袋に入れて持ち歩いてしまった。最も残念なのは肉眼でいくつも綺麗に見えていた流星を、一つもカメラに納められなかった事である。修理に出すしかないと思っていたが、山荘に戻りドライヤーで1時間ほど乾かしていたら直ったのは、不幸中の幸いであった。

このケースは、機会損失は大きかったがお金の損失はなかった。

タイヤパンク事故

12月20日の夜は雲一つない快晴になるとの予想をもとに、冬の星座の代名詞オリオン座をタイムラプス撮影しようと計画した。18時から数時間撮影できるよう、拡張バッテリー、カメラ設定、盗難防止チェーンなど準備し横谷展望台に車で向かった。展望台は山荘から車で5分程度の所で、夜訪れる人は殆ど居ない。カメラをセットし、暫く試し撮りで確認し山荘に戻った。

10時半になって、カメラを引き上げるため車で展望台へ向おうとしたが、ハンドルが重くきかない。おかしいと思って降りて見ると、タイヤが3本もパンクしていたのである。とっさに先ほど展望台に向かう途中、路面に落ちていた二枚の畳大の板を踏んだのを思い出した。恐らく、3本も同時にパンクするのは板から釘が出ていたためとしか考えられない。しかし、翌日早朝歩いてカメラ回収に行くと、板は既に片づけられて釘の確認はできなかった。

反省点は、「路上落下物は如何なるものも踏まない」という事である。今回の落下物は、わき道から街道に出たところにあった。急ブレーキをかければ避けられたかもしれないが、一瞬大したことは無いだろうと甘く見たのも事実であった。

このケースは、撮影はできたので機会損失は無かったが、お金の代償が大きかった。

事故の後処理

今回の事故で、タイヤがパンクし走行不能になった場合の対応策を学んだ。私の取った方法は、「任意保険のレッカーサービスを使う」てある。走行不能になった車をタイヤ修理屋さんまで運んでもらうことである。最近の車保険には基本でレッカーサービスが付いていて、しかも24時間どこでも対応である。私の場合はさらにオプション(お車QQ隊+ロードサービス費用特約)が付いていて、車移動に関わる交通費・宿泊費にレンタカー費も出せる。今回の事故のお陰で、自分の車の任意保険で具体的にどんなサービスが受けられるか、初めて詳細を知ったのである。これは蓼科ビレッジ管理のS氏にヒントを得て取った処置で、S氏には色々協力して頂き大変感謝している。

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2 thoughts on “星空撮影に思わぬ代償

  1. 杉原基芳

    素晴らしい蓼科の星座を堪能できました。それに挿話も大いに楽しく(失礼)読ませてもらいました。

    1. tak23 Post author

      実は、災難はもう一つ起きてしまいました。その話は今度会った時のお楽しみにしましょう。

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