BloomField Club ( Close Encounters of Healing )

レンゲツツジと白樺林の八千穂高原

6月に入ると、あの鬱陶しい梅雨がやってくる。しかし、高原で降る雨はどことなく情緒があり、これまでとは違う趣を感じるのである。それは数十メートルにもなる高い木々に囲まれ、標高1500mともなると雨に霧はつきもので、都会にはない情景が見られる。そんな梅雨の晴れ間に山向こうの八千穂高原に出かけたところ、見事に群生するレンゲツツジを見ることができた。今回はその様子を紹介することにしよう。
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先ず最初に訪れたのは、八千穂高原の花木園である。入場料200円を払うと鹿除け用の冊で囲まれた一帯に、四季折々の高原で自生する花が楽しめる公園である。敷地内一帯にこの辺りで自生するレンゲツツジがちょうど満開である。平日だが、そこそこ人は入っている。白樺林と朱色のレンゲツツジの色合いが美しいので、殆どの人が写真撮影に夢中になっている。私も何とかその感動を一枚の写真に収めようとするが、なかなかその空間を感じるような写真は難しい。そこでそれを補うためタイムラプスも作成した。全体編集した動画は後段に掲載するとして、先ずは花木園のツツジを写真で紹介しよう。

園内をほぼ一周し、ツツジも一杯撮影したので八千穂レイクに立ち寄って帰ることにした。ところが、行ってみると湖の周りの白樺林の中にレンゲツツジが群生しているではないか。花木園より遥かに広大な白樺林の下草が全てレンゲツツジと言わんばかりに満開になっていた。遊歩道も整備されていて、リュックを背負ってハイキングを楽しむ熟年ご夫婦が数多くいたのである。よく見るとあちらこちらに写真に夢中の人がいた。私もその一人であり、次が白樺原生林で撮影した写真である。

しかし、この群生林は鹿除けネットなどされてないが、ツツジは全く荒らされてないのが不思議でならない。車山のニッコウキスゲなどは一時ほとんど鹿に食い尽くされてしまったと言う。ネットで調べて見ると、レンゲツツジには毒があるとのこと。鹿はどうやって毒があるか無いかを見分けるのであろう。そう言えば、我が山小屋にもレンゲツツジが鹿除けネットの外に自生しているが、食べられていない。黄色いラッパ水仙も、毒性なので鹿は絶対に食べない。彼らは、厳しい自然の中で生き延びるための、何か不思議な能力を持っているのであろう。そんな自然の中の花園が、八千穂高原の白樺林には広がっている。そんな八千穂の自然が織りなすツツジと白樺の競演を一編の映像で表現したのが次の作品である。

高原には他にも、花が咲いて初めてその木が何の木が分かることが多い。私の山小屋の周りでは、春に最初に咲いたのが水仙と桜である。その次に小梨と藤、さらにヤマボウシと順に咲いてゆく。ちょうど今がツツジである。蓼科では所どころに咲くツツジが、八千穂では見事に群生している。今日は、八千穂高原の新しい一面を発見でき、楽しい一日であった。

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