BloomField Club ( Close Encounters of Healing )

タイヤ更新もネットの時代

蓼科生活を始めるに当たり、車を2台所有することにした。何故なら、もともと所有していたのが2WD/FR車で、車高が低く林道走行や極寒の雪道には向いていなかった。そこで蓼科生活用にスバルの4WD車を中古購入し、蓼科でのセカンドカーとした。購入してからの5年間で、林道でバーストしたり、落下物を踏んで3本同時パンクしたりの苦い経験がある。その都度、費用と安全性の相反に悩みながら処置していた。今回はもともと所有していた車のタイヤ更新が必要で、正規ディーラーからは新車装着タイヤへの高額な更新案が提案されていた。そこで今回、如何に安く品質よく更新するかを考えたので紹介する。

タイヤの種類

タイヤは車の走行安全上の重要部品であり、購入車に見合うタイヤを使用するのが望ましい。ベストは新車装着タイヤだ。ただそれを正規ディーラーにお任せで更新してもらうと、思わぬ高い費用になってしまう。そこで先ず昨今のタイヤ事情をネットで詳しく調べて見ることにした。

タイヤには様々な選択肢があり、サイズにしてもタイヤ幅・扁平率・ホイール径の組み合わせで様々なものがある。また、サマータイヤ・オールシーズン・スタッドレスなど気候による層別もある。構造面ではチューブ有り・チューブレス・ランフラットに層別される。他にもオンロード・オフロードの層別もある。最近は殆どの車がチューブレスになっているが、高級車にはパンクしないランフラット・タイヤを使用するケースも増えている。ランフラット設定の車には空気圧センサーが必要で、乗り心地もランフラット様に調整されているので単純には安価なチューブレスに変えられない。種々事前検討した上でないと、後で問題が生じることもある。私はタイヤについて素人なので、車両メーカーの推奨範囲内で考えるのが賢明だと考えた。

正規品を安く

コストダウン方法を正規ディーラーに尋ねると、次の二つの方法を教えてくれた。一つは、新車時装着品ではなくディーラーが推奨できる範囲の安価なタイヤにする。もう一つは、キャンペーン期間にタイヤ交換をすると言うもの。前者はタイヤのグレードを落とすことになるので、乗り心地や安全性が心配になる。それがどれほど顕著なのか否かは定量化できないので、やってみないと分からない。後者はタイミングの問題があるのと、コストダウン幅は工賃を値引く程度でそれほど大きくない。さらに両者を組み合わせると言う手もある。何れにしてもコストダウン幅はせいぜい2割どまりで、通常はディーラーの言い値である。

一方、ネット通販でもタイヤが買えるので相場を調べると、メーカー希望小売価格の60%前後であることが分かった。しかし正規ディーラーは持ち込みできないので、ネット購入した人はどうやって取り付けしているのかさらに調べて見た。するとアマゾンがガソリンスタンドや整備工場と組んだサービス提供をしたり、持ち込み歓迎をアピールする整備会社があったり、大手カー用品販売会社でも持ち込みOKをうたうなど、ネット購入しやすい環境が整っていることが分かった。そこで私の車の新車装着タイヤをネット検索してみると、45%~70%の価格のものが沢山リストアップされてきた。その中で最安値の販売会社を調べて見たが、タイヤ専門大手で実績のある会社だったので、今回は正規品を最安値45%で購入した。

ビジネス細分化の加速

次にタイヤを持ち込み更新できる会社をネット検索し、名古屋中心部に本社があるA社を見付けた。ここはランフラットタイヤも扱え、料金も1万円以下と安価である。タイヤのはめ替えは機械式のタイヤチェンジャーを用いるので、正規ディーラーと遜色ない品質でできる。また、ネット通販で購入する時に整備工場へ直送できるので、タイヤを自分で運ぶ必要もない。作業依頼もネット予約できる。私の場合は整備工場直送でタイヤ購入し、整備工場から入荷連絡を貰ってから作業予約した。実に購入から作業終了まで1日で済み、正規ディーラ―の半額以下で行えた。

これらの整備工場はタイヤだけでなく他のカー用品も持ち込み取り付けが可能である。即ち、ネットのお陰で用品販売と取り付け作業が完全に分離され、自分で最適なものを組み合わせできる時代になったのである。これまでの多少お金が高くても自分が何もしなくて良いワンストップ・ショッピングが良いのか、自分の知識や情報を駆使して最適案を出せるネット・ショッピングが良いのか、選択の余地が益々広がってゆくだろう。私はこれまでも可能な限り後者を選択してきたが、今回は思ったより素早く・安く・確実にできたので大変驚いている。

おわりに

今回のタイヤ更新以外にも、ネット通販と取り付け作業を合体できると益々便利になる商品がまだまだ沢山ある。アマゾンでは大型家具や家電の『おまかせサービス』をやり始めた。まさにタイヤ更新と同じである。価格競争が厳しいネット通販が進めば進むほど、ビジネスの細分化と連携が加速化するだろう。これは消費者にとっては好ましい方向だが、提供側には厳しい競争社会になってゆくだろう。

 

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