BloomField Club ( Close Encounters of Healing )

DIYによる石窯作り ~皆でピザパーティー~

7月中旬のピザパーティー第1号から数え、8月後半までに10回ものピザパーティーを催した。数を重ねた結果、私なりにピザ作りが上達してきたと実感している。まだピザ作りの初心者ではあるが、その経験から学んだこと感じたことを少し紹介したいと思う。皆でワイワイガヤガヤやりながらピザを作って食べることが、如何に楽しいかが読者の皆さんに伝われば幸いである。

作る楽しさ

何と言っても、『一人ひとりが作ったものを皆でシェアーする』と言う手作り感たっぷりの時間と空間を共有する楽しさである。本来は生地作りからやるのだが、時間の都合もあり生地作りは予めやっておき、生地伸ばし&トッピングを全員参加でやることにした。子供は上手くできないが誰もがやりたがる。逆に、初めてやる大人は最初は遠慮気味だが、最後は面白かったと子供に負けず喜んでいる。

先ず、私がナポリピザの原点 マルゲリータで基本説明する。真ん中から外へ指の腹で少しずつ伸ばし広げてゆく。直径20cmくらいまで伸びたら、トマトソースを塗りモッツァレラチーズとバジルを乗せる。それを見て各自が見よう見まねで、オリジナルピザを作ってゆく。生地の形がどんなになろうとトッピングに何をどれだけ乗せようが、美味しさにはあまり影響しない。焼きたてピザは何を乗せても『美味しい』と誰もが声をあげてくれるのである。細かく言えば、生地の伸ばし方やトッピングの組み合わせで色々味は違うので、ある程度の常道は押さえる必要があると思われる。しかし、皆で作って食べると楽しい。だから私はピザ作りではなくピザパーティーと呼びたいのである。

経験からの学び

試作回数も含めると十数回もピザを作ったことになる。この間、徐々にではあるが経験の積み重ねで、上手くピザが作れ焼けるようになって来た。私なりのポイントを次の3つの視点で紹介しよう。

  1. 生地・・・小麦粉はイタリアのカプート社製を使用している。多少思い込みがあるかもしれないが、ピザ用に厳選されていて生地そのものに味わいがある様に感じている。『水は小麦の6割』をきっちり守っていれば、失敗無く安定して柔らかい生地が出来る。それに比べ塩やイースト菌の量はあまり正確性に拘らずやっている。特にドライイーストは気温によっても発酵の度合いが変わるので、厳密に計量してもあまり意味がなさそうである。ナポリピザは手捏ねが基本だが20分捏ねるのは疲れるので、結局のところアメリカ駐在時に買ったKitchin Aidを使うようになった。何とメルカリで売る寸前だったものが生き返ったのである。捏ねた後、室温で1時間もしくは35°Cで30分一次発酵させ、その後 1枚分の量に切り分け丸めてピザ種を作る。このピザ種を番重に入れ冷蔵庫で寝かしておき、焼く1時間前に冷蔵庫から取り出しておく。この番重にはある人のブログを参考に良品計画のプラケースを代用しているが、冷蔵庫にもちょうど収まり重宝している。
  2. トッピング・・・ピザパーティー第1号で参加者の要望をまとめたものをベースに、これまでに使ったものを以下に列挙した。カットトマト缶、バジル、モッツァレラチーズ、エクストラバージンオイル、とろけるピザ用チーズ、チェダーチーズ、ゴルゴンゾーラ、蜂蜜、ベーコン、サラミ、アンチョビ、マイタケ、シメジ、マッシュルーム、クルミ、クランベリー、ちょっと変わり種でシラス。この中で人気なのが、トマト+モッツァレラチーズ+バジル、トマト+サラミ+ベーコン+とろけるチーズ、多種チーズ(フォルマ―ジュ)+蜂蜜、ゴルゴンゾーラ+蜂蜜+クルミである。
  3. 窯の温度・・・私が作った二層式の窯は、本来 下窯で薪を燃やし上窯でピザを焼くのだが、上窯がなかなか高温にならない。そこで急きょ上窯で薪を燃やし上窯でピザを焼く、いわゆる一層式として使うことにした。こうすることで窯内温度を300度近くまで上げることができるようになった。但し、薪火を寄せて焼くスペースを作ると、火が弱くなり温度低下が起こってしまう。なので上手く焼けるのは数枚程度に限られてしまうのである。そこで、熾火を寄せた後も薪をくべ続け、温度が下がらないようにする方法を模索中である。二層式のカマボコ型では熾火を残しておくと、焼くスペースがやや狭くなってやり難い。今更ではあるが、最初から一層式ドーム型のピザ窯を作ればよかったと、やや後悔している所である。また薪の火起こしには着火剤とバーナー、さらに電動フィーゴで火力を強める。電動フィーゴは熾火さえあれば容易に火を大きくできるので大変便利である。窯の温度は赤外線式非接触温度計でどこでも測ることができるようにしている。焼き床が300度になったらピザ焼き開始である。
良かったこと

この夏はピザ窯が人を呼び、大勢の人たちが山荘に遊びに来てくれてピザパーティをした。まだ紅葉シーズンまでこれが続きそうである。ピザは普段は食べるだけだが、ピザ窯を作ったお陰で皆で作って食べてあれが美味しいこれは絶品と評価し合う。そんな微笑ましい姿が沢山見られた。思ったより誰もが美味しい美味しいと言ってくれたので、ピザ窯を作った甲斐があったと胸をなでおろした次第である。ピザ窯の魅力はこう言う状況を自然な形で作れるところにある。もう少し私が手慣れて来たら、今度は焼くところにも参加してもらおうと思っている。

FavoriteLoadingAdd to favorites

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください