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3年目の農業 ~作付け完了~

6月初めになってやっと今年の作付けが完了した。昨年に比べると半月以上遅いが、それでも周辺の農家さんの畑の状況と比べると早い方かも知れない。どちらかと言うと、待ちきれず苗を買って植えてしまった感が強い。そんな状況で野菜が上手く育つか否かは分からないが、今後のためにこれまでの作業を整理しておきたい。今回はその内容について紹介する。

先ず、今年栽培する野菜の特徴は、自家用を減らしたことと初栽培するものを増やしたことである。全部で13種類の野菜を栽培する。このうち、エダマメとトウモロコシは美味しいと評判なので今年も一畝ずつ専用で植える。キャベツ、ピーマン、ミニトマト、カボチャは比較的容易なので、株数を最小限に減らし自家用として栽培する。これだけでは畝に空きが出来るので、今年はちょっと珍しい初物を3種類栽培することにした。それが落花生とオクラとエゴマである。最初の二つは自分の好きなもの、最後のエゴマは健康志向で人気があり、地元で昔から栽培されていた事に興味が湧いた。

これらを一覧表にしたのでこれに沿って少し補足説明する。

エダマメ(茶豆)とトウモロコシ

エダマメとトウモロコシは、我が農園の代表的野菜で3年連続で栽培する。これらは一畝ずつ占有して植えるので沢山の苗が必要になる。ところが、苗で購入すると1ポット 100円前後なので数千円を超えてしまう。種なら数百円で済む。そこで、これらは種を購入しポットに種蒔・育苗している。但し、山荘は標高1500mと寒冷地なので、簡易ビニール温室を購入しその中で育苗している。それでも、気温が低いので発芽して定植できるまでに3週間以上はかかる。

 

落花生

落花生は今年初めて栽培する野菜であるが、あまり周辺では栽培していないようである。簡易温室はトウモロコシとエダマメが占有しているため、落花生に必要なスペースがない。そこで、落花生は直播することにした。ネットで調べると、鳥に食べられないようにトンネル栽培する方が良いとあった。また、落花生は花が地中にもぐり実が出来るため、花が咲き始めたら黒マルチは外す必要があるとのこと。なので、タイミングよくトンネルと黒マルチを外せるよう、良く観察をする必要がある。

エゴマ

私の畑は標高1100mの山麓にあるが、標高1560mの山荘からは車で20分ほど離れている。気温も数度の差があるので、上手く発芽しているのか否かを毎日観察することはできない。エゴマの種はゴマ粒くらい小さいので、できればポットに撒いて手元で観察しながら育苗したい。そこで、簡易温室の空きスペースを見ると、ポット育苗と直播を半々ならやれそうであった。山荘で簡易温室でポット育苗するのが良いか、畑に直播するのが良いかちょうど良い実験の機会になる。このエゴマの評価結果を、来年の育苗方針の参考にしたいと思っている。

オクラ

オクラも今回初めて栽培する野菜である。これは高温を好むので、寒冷地である私の畑には向かない野菜である。そこでポット苗を名古屋に持って行き育苗したところ、すぐに発芽し発芽率も高く成長も早かった。蓼科山麓の最低気温も10度を切ることが無くなったので、ポットを蓼科に持ち帰り定植した。また少しでも温度を高く保てるよう、最初のうちはトンネル栽培することにした。果たして八ヶ岳山麓でもオクラが露地栽培できるか、非常に見ものである。

今年は農業を初めて3年目で、実績が少ない初物の野菜に挑戦している。この2年間で色々と体験した成果を、どれだけ生かすことが出来るかが楽しみである。また、秋植えのニンニクとタマネギ部分を除き、今年は黒マルチと防草シートを全面に敷き詰めた。この防草対策がどれほど効果あるのかも確かめることができるだろう。3年目に入り、農業への取り組み姿勢も『作るだけの農業から、試して考えて作る農業』に少し変化して来た。これも農業の楽しさが少し分かって来たからかも知れない。

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