BloomField Club ( Close Encounters of Healing )

聖光寺で終わりを告げる信州の桜前線

信州の桜前線は、標高の低いところから高いところに駆け上って行く。今年は、4月10日に標高400mの「わに塚のエドヒガン桜」に始まり、GW明けの標高1220mの聖光寺まで約1ヶ月間かけて桜前線を追って見た。単純計算すると30m/日のスピードで桜前線は山を登って来たことになる。これで計算すると、我が山小屋の桜は標高1560mなので聖光寺の満開から10日ほどしないと満開にならない。GW過ぎて桜の話をするのは幾分季節外れで気が引けるが、蓼科高原をGWに訪れた人々は思わず満開の桜に感嘆の声をあげたことだろう。そこで改めて都会と違う蓼科高原の気候や標高の高さを感じるのである。

日本の桜は、観賞用として植えられたものが殆どであるが、高原の桜の多くは自生のヤマザクラである。また、このヤマザクラは花の色がうすい淡いピンクで、しかも点々と生えているので観賞用には向いてない。蓼科高原ではここ聖光寺が最も標高が高く桜がまとまって見られる場所で、この桜の満開でようやく信州の桜前線の移動も終わりを告げることになる。

これまで聖光寺の桜の見どころは、朱塗りの柱のお寺と、ピンクの桜と、青い空の3つのコラボレーションだと思っていた。しかし、良く周囲を見渡してみる八ヶ岳の頂きが見える場所が何箇所かあるのが分かった。そこで蓼科山、北横岳、硫黄岳、赤岳など八ヶ岳の主峰級の山々と、お寺と、桜と、空との4つのコラボレーションを楽しむことが出来る。

 

聖光寺の桜が満開になったことで蓼科高原にも1か月遅れでようやく春がやって来たのである。また、聖光寺の桜の開花と同時に、一番遅く落葉したカラマツが一番最初に芽吹き始める。聖光寺の桜の満開がまさに木々の芽吹きの合図となって、蓼科高原にもいよいよ新緑の季節到来となるのである。

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