BloomField Club ( Close Encounters of Healing )

外国人ランナーが多い皇居マラソン

5月中旬、大学同期の飲み会が東京であったので半蔵門に宿をとり、翌朝いつものように皇居を走って来た。今回はこれぞ五月晴れという晴天で、調子が良く2周10kmも走ってしまった。

桜田門前から見る半蔵門方面の眺め

桜田門前から見る半蔵門方面の眺め

皇居の周りには一般住宅が殆どないので、平日の朝に皇居を走れるのは私のように周辺のホテルに泊まっているか、オフィスが近くにあるかくらいであろう。2月に走った時はランナーはまばらであったが、今日は随分と沢山の人が走っていた。外国人ランナーも増えていたが、大半が単独で走っているので、ビジネスで日本に来ている外国人ではないかと思われる。皇居周辺に一流ホテルが多く、一周が5Kmと仕事前の朝のランニングには適した距離なのであろう。また、時々立ち止まって写真を撮っているのを見ると、お濠の水と緑に囲まれ日本的建造物が所々にあり、景観が素晴しいからであろう。

走っている間に外国人がやけに目に付くようになってきた。何故、こんなにも外国人ランナーが多いのか、考察してみたのである。最初は外国人はチラホラであったが徐々に増えてきた。年齢層は30~50才と言ったところであろう。彼らの多くは、時計回りに走っているのでやたら目に付くのだと分かった。皇居は反時計回りに走るのがルールになっているが、外国人で知る人は少ないのであろう。2周目に入って気になったので数百メートルの間で、自分を追い抜く人とすれ違う人を数えてみた。何と8人対8人で外国人と日本人は半々であった。残念ながらアジア系は、言葉を聞かないと分からないため、ひょっとすると半分以上なのかも知れない。

政府も外国人観光客の集客策の一つで皇居利用を考えているようだ。今朝の外国人ランナーの多さを見れば、皇居の周回コース整備も一役買えるのではないかと感じる。ニューヨークのセントラルパークとまではゆかなくても、もう少しランナーが気兼ねなく走れるようにして欲しい。今の皇居は、この道路は歩行者優先でランナー優先ではありませんとか、ここから先はランナーは入れませんとか、ランナーに対する注意ばかりが目に付くのである。まるでランナーが悪者であるかのような扱い方である。しかし、幸か不幸か英語表記がされていないので、外国人ランナーは皇居マラソンのご法度を気にせず走っていた。

日本は無駄な立ち入り禁止(Keep Out)が多すぎる様に思えるのである。皇居前広場の芝生と松林はその典型。外国人には何故Keep Outなのか理解しがたいのではないか。また、何故あんなにも広大な場所に玉砂利を敷いているのか? ここはKeep Outではないが、歩き難いから誰もわざわざ玉砂利を通らない。舗装された部分を通るので、道を狭くしておいて「(狭いから)走るな!」と注意書きをする。もう少し発想の転換をして、外国人にも人気の皇居周回コースを整備して欲しい。そうすれば日本人ランナーにとっても気持ちよく走ることができ、日本人の本来のマナーの良さが表れてくるであろう。それが外国人ランナーの模範となれば一石二鳥ではないだろうか。

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