BloomField Club ( Close Encounters of Healing )

車山・霧ヶ峰のニッコウキスゲ2018

2018年7月9日、例年より1週間ほど早く車山のニッコウキスゲが見ごろを迎えた。そこで早速車山肩に出かけてみたが、午前9時の平日の駐車場は既に一杯になっていた。今年は梅雨明けが早く、ニッコウキスゲが咲くのも早い。それでも人出が昨年より多いのは、車山のニッコウキスゲ人気が増えているからではないかと思われる。この日は、もう少しで満開と言ったところであろうか、今年の状況を例年との比較を踏まえて紹介する。

今年の状況

7月初めから開花が始まったようだが、暫くは大雨に見舞われてしまった。台風の進行とともに早くも梅雨明けになり、車山に様子見に出かけたら既に満開近しの状態であった。ニッコウキスゲは1日花で、朝咲き始めると夕方に萎んでしまう短命な花である。ただ、一本の茎に数個の花芽があり、一つずつ順に咲いてゆくので数日間は開花しているのと同じようなものである。良く見ると、ちょうど最初の蕾が開いた状態の株が多かったのでこの数日見頃は続くと思われた。

車山から霧ヶ峰一帯で、ニッコウキスゲが保護されている場所は数箇所ある。ビーナスライン沿いの富士見台駐車場の上の草原、車山登山口の一角、霧ヶ峰高原の車山肩一帯、霧ヶ峰高原の強清水の一角、八島湿原全体が電気冊や金属ネットで鹿除けされている。お陰で、ニッコウキスゲが昔の様に見られるようになった。この中で最も見応えがあるのは、何と言っても霧ヶ峰高原の車山肩一帯である。駐車場からちょっと上がるだけで、一面の草原にニッコウキスゲの群生が見られる。満開の時に訪れると、その素晴らしさに息をのみ一生忘れる事のない感慨を覚える事だろう。

このような保護エリアを、もっと広げられないものだろうかといつも思うのである。もし電気冊の設置ボランティアを募るなら、協力してくれる人は一杯いると思われる。いつの日か、もう一度草原全体に咲くニッコウキスゲを見てみたいものである。そんな思いを込めて映像を制作して見たので、ご覧頂ければ幸いである。

2016年~2018年の比較

車山のニッコウキスゲの見頃は、7月20日前後と言われている。また咲き始めると、もう直ぐ梅雨が明けると言われるように、初夏を知らせる花でもある。私は、2016年は7月15日、2017年は7月18日、2018年は7月9日に車山に観に行った。このうち、まさに快晴で満開と言うタイミングは、2017年だけであった。2016年は満開と言える状況だったが、梅雨空で暫くすると霧もかかり見栄えがしなかった。今年は梅雨が異常に早く明け、ニッコウキスゲの開花情報も早く満開情報が流れたが、行って見るとまだ満開直前と言う状況であった。それでも天気が良く平日でも車山肩の駐車場は満車だった。

結局のところ平均的なニッコウキスゲの見頃は、15日から20日と言ったところではないか。ちょうどここに海の日の3連休があるので、これも車山に訪れる人が増えてきた要因の一つのように思われる。

 

FavoriteLoadingAdd to favorites

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください