BloomField Club ( Close Encounters of Healing )

車山のニッコウキスゲ、今です!

海の日の翌日7月18日、満を持して車山にニッコウキスゲを見に出かけた。それでも混んでいるといけないので早目に出かけたが、予想した通り8時ちょっと過ぎだが車山肩の駐車場は満車であった。ただこの日は雲も切れて快晴になるのは10時前後との予測が当たり、車山肩は曇っていて写真撮影にはあまり向いてなかった。それでもニッコウキスゲは満開で昨年より見事に草原を埋め尽くしていた。どうしても太陽がしっかり顔を出した状態で写真が撮りたく、時間潰しに朝のハイキングを楽しむことにした。コースは強清水までの散策路往復で時間にして1時間半、距離にして数キロ程度であり、朝のウォーミングアップにはちょうど良かった。

強清水までのハイキング

往きは山側の散策路を、帰りはビーナスライン沿いの散策路で戻ることにした。往きの散策路は蝶々深山などのトレッキング・コースとほぼ同じで、ややアップダウンがある熊笹の生い茂った草原地帯であった。空気が澄んで、ひっそりと騒音も無く静かな空間が続く。30分ほどで強清水の駐車場が望めるようになり、ビーナスライン沿いに電気柵で保護された草原が見えて来た。そこにはニッコウキスゲを始め、色々な草花が咲き乱れ昔の霧ヶ峰高原を取り戻しつつあるように思えたのである。

帰りはビーナスラインと並行している南側の散策路を戻って来た。こちらは道幅もやや広く、一般観光客でも歩き易いように作られている。車山肩が見える辺りから草原が電気柵で保護されていて、まさにニッコウキスゲが満開であった。

車山肩のニッコウキスゲ

花芽を良く見ると蕾も2~3個ずつ残っているので、まだ数日は満開のニッコウキスゲが見られるであろう。ニッコウキスゲは1日しか開かない儚い命の花である。しかし数個の花が1箇所に総状に付いていて、順に開花するので数日間連続して開花しているように見える。車山肩に戻ってくると10時近くになっていて、ちょうど雲が切れ始め太陽が照り付けるようになって来た。ニッコウキスゲの撮影には持って来いの好条件である。昨年は、電気柵を気にしていたが、今年は全く気にならなかった。明るい太陽の下、緑の草原に黄色のニッコウキスゲ、青い空と白い雲、どこを切り取っても絵になる風景であった。ニッコウキスゲと野鳥の同時撮影を狙う写真愛好家や、一眼レフ片手に持った俄かカメラマンや、スマホで記念写真を撮る観光客、色々な人たちが美しい景色を楽しんでいた。

富士見台のニッコウキスゲ

残念ながら今日は大事なカメラの部品を忘れたため、自動シャッターが使えないのでタイムラプス撮影ができなかった。その分、時間に余裕ができたのでビーナスライン沿いにある富士見台に寄って見ることにした。この富士見台展望台上の斜面一帯にニッコウキスゲの保護エリアが作られている。ここのニッコウキスゲもちょうど満開とのことであった。車山肩に比べればやや狭いが、景観が多少異なるので観る価値はある。但し、丘へ上がる道は結構急坂で狭いので、体力のない高齢者は避けた方が無難と思われる。実際に、平日ではあったが高齢者の後ろに人が数珠つなぎになってしまうような場面が多々あった。

こんなにもタイミング良く素晴らしいニッコウキスゲの群生が見られるのは、蓼科生活しているお蔭である。例年、車山一帯のニッコウキスゲは7月20日頃とされているが、その点では今年はほぼ例年並みと言えるであろう。ここ数日ならまだまだ高原に咲くニッコウキスゲの素晴らしい景色を楽しむことができる。

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