BloomField Club ( Close Encounters of Healing )

信州の春を奏でる アルプスと桜と水仙と

4月の中旬ともなれば、ここ信州でも里から徐々に桜が満開になる。毎年、名古屋の街の桜見物しかして来なかった私にとって、これまでにない新鮮な感動を覚えた。印象的なのは、主役の桜ではなく本来脇役の残雪のアルプス、黄色の水仙、青く澄んだ空が素晴らしく映えることである。ピンク、白、青、黄色の明るい色取り取りの風景を見ると、誰もが自然にカメラを向けてみたくなるのである。

ここでは信州の満開の桜を数か所追いかけて見て来たので、それらを紹介することにしよう。ただ残念なことに素晴らしい構図を見付けても、電線があったり、動物対策ネットが写ったりで没になったものも沢山ある。如何に良い写真ポイントを見つけるかも、写真家の技量のうちだと思えるのである。実際、そういうポイントを見つけるのも楽しみの一つになってきたので、併せて紹介しよう。

訪問地は次の5つになる。

  1. 実相寺    : 山梨県北杜市武川
  2. 上田国際音楽村: 長野県上田市生田
  3. 弘法山古墳  : 長野県松本市並柳
  4. 上川堤防道路 : 長野県諏訪市四賀赤沼
  5. 真原の並木道 : 山梨県北杜市武川

桜の満開時期の順に並べたが、実相寺と真原では同じ北杜市にあっても約1週間ほどずれる。何れも名古屋周辺にはない自然と調和した信州ならではの場所を選定した。即ち、アルプスと桜と水仙とが信州の春を奏でてくれるのである。これを次の動画(5つのタイムラプスと15枚の写真)の様に体現してみたので、信州の春を存分に味わって貰えれば幸いである。

 

実相寺

山梨県北杜市にあり、樹齢2000年と言われる神代桜で有名。私にとっては、2007年 竹内まりやがNHKのSONGS第1回放送で「人生の扉」などデニムの収録曲をここで歌い、大変印象に残った場所である。また、別のNHKの番組で桜の名所として紹介された際にも、ひっそりした山寺に咲く満開の桜と南アルプスの山並みが映し出され、感銘を受け一度は訪問したいと思っていた場所である。平日にも関わらず駐車場は満杯で、俄か観光地になっていた。人の多さにやや興ざめの感はあるが周囲の自然と一緒に眺めると一見の価値はある場所だと思うのである。

実相寺へ向かう途中の白州は、農地が広がり所どころに1本桜があった。普通の生活区域なので電線や冊など写真に入ってしまうが、比較的良い構図で撮れたものを併せて掲載している。これらは、私が見付けた写真スポットである。

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上田国際音楽村と松本弘法山古墳

国際音楽村は長野県上田市にあり、黄色の水仙と桜が同時に満開になる。この時期桜祭りではなく水仙祭りが行われることからも、水仙が売りにしている場所。確かに水仙の数は多いが、信州では道端に普通に水仙が咲いているくらいなので県外観光客目当ての催しと言える。この辺りからはアルプスは見えないが、浅間山が近くに見られる写真スポットは幾つかある。その中で最も余分なものが写ってない写真を1枚掲載しよう。

弘法山古墳は松本市の郊外南東方面にあり、松本市街はもちろん北アルプスまで一望できる絶景ポイント。2000本の桜が植えられており、下から見ると山全体がすっぽり桜で覆われているように見える。松本城などに比べると穴場だが、最近人気スポットとして注目を浴びている場所。この日はたまたま結婚式の写真を展望台で撮影していた。CMにも使えそうな眺望の良い絵になる場所である。

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上川堤防道路

諏訪市四賀赤沼の付近の上川左岸には、桜並木と水仙が群生する河原がある。これらはほぼ同時に満開となるので、美しい景観が見られる。ただ、ここは観光地ではなく地元市民の生活道路や憩いの場であり、駐車台数は10台前後と限られている。河川敷には両岸にマレットゴルフ場が作られていて、高年の人達の社交場になっている。何故か長野にはマレットゴルフ場が実に多く活用されている。地元の人には当たり前のさりげない風景だが、都会人にとっては滅多に見られない素晴らしい景観で、貴重な観光スポットになるであろう。

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真原の桜並木

これは北杜市にあり、数十年前ここに入植した人達がこの地の将来を願って植樹した桜並木である。甲斐駒ケ岳をバックにとても美しい景観で、CMでも使われたことがある場所で桜の穴場的存在である。真原の桜並木は一番の発見であり、半月の間に三度も訪れたのである。読みは「さねはら」で、実相寺から車で5分とかからない近距離だが、桜の満開時期は1週間ほど遅い。

また、この周辺の高原一帯は段々畑になった農地が広がっている。中には見晴らしがきく素晴らしい景観が見られる場所がある。ここにも私が見付けた写真スポットが沢山ある。その絶景の一部も掲載しよう。

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今回、色々と廻ってみて改めて信州の魅力に取りつかれてしまった。やはり人間は自然に抱かれる時が最も心癒される時であると思う。来年こそは同じ感動を皆さんにも味わって頂けるよう、BFCのイベントとして信州の春ツアーを計画したいものである。斯うご期待あれ!

 

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