6月17日、梅雨の合間の晴天が続いたので、やっと本格的な登山をすることができた。今回の目的は、横岳に日帰り登山できる自信を持つことと高山植物の写真撮影である。この時期ツクモグサにはやや遅くコマクサには早すぎるが、それでも硫黄岳から横岳にかけて多くの高山植物が見られる。今回は往復13Kmの登山道とそこで撮影した高山植物を中心に紹介しよう。
桜平から横岳へ
横岳は硫黄岳から赤岳までの切立った稜線の真ん中にあり、直登ルートは山梨側の海の口からだけである。そのため硫黄岳か赤岳のどちらからかの縦走を余儀なくされる。また距離が長くなるので八ヶ岳西側の美濃戸や東側の本沢温泉からでは1泊以上の宿泊が必要となる。一方、桜平からの硫黄岳経由で横岳なら、何とか往復で日帰りも可能である。但し、標高差は約900mだが、往復約13Km、標準時間で約6時間半かかり、私の限界に近い山行ルートである。そこで今回は、自分の体力が如何ほどかの確認も兼ね、日帰り登山を敢行する事にした。
この日は自粛解除から2週間以上が経ち、梅雨の合間の快晴だったためか登山客の数は例年並みに戻っていた。桜平から夏沢鉱泉までは登山道も簡易舗装され、オーレン小屋まで幅広の登山道が整備されていて歩き易い。オーレン小屋から夏沢峠までは、高低差は少ないが岩が多くとても歩き難い。夏沢峠から硫黄岳までは、八ヶ岳らしい岩の多い急峻な稜線上を一気に登らなければならない。森林限界を越えると一気に視界が開け、北側には浅間山から北アルプスまでの絶景が見られる。暫く九折りのガラ場を上ると、硫黄岳名物の7つのケルンが出迎えてくれる。ここまで来れば、ケルンを一つ一つ目標にして登れるので、意外と疲れ知らずで登れてしまうのである。
- 北アルプス方面の眺望
- 根石岳方面からの稜線を望む
- 山頂までの7つのケルン
- 第1ケルン
- 第2ケルン
- 第3ケルン
- 第4ケルン
- 第5ケルン
- 第6ケルン
- 第7ケルン
硫黄岳から横岳までは、標高差200mを登り返すことになる。しかし稜線上の岩場やガラ場には数種類の高山植物が咲いていたので、撮影しながら歩いているといつの間にか横岳の山頂直下まで来ていた。そこからはこのルートの最難関で急峻に切り立った痩せ尾根で、高低差30mを一気に登らなければならない。ストックとカメラをリュックに格納し、両手を使って岩や鎖を掴んで慎重に登った。横岳・奥の院は標高2829mで、赤岳や阿弥陀岳は勿論のこと富士山も見られた。帰りは来た道を単純に戻ることになるが、下りの方が小石や浮石に足を取られ滑り易いので油断禁物である。
- 横岳と小同心・大同心
- 横岳・奥の院 最後の高低差30mの登り
- 冬季用の直角梯子
- 鎖頼りの急斜面
- 鎖頼りの急斜面
- 横岳・奥の院 2829m
- 横岳から見る赤岳と富士山
- 横岳から見る硫黄岳
横岳の高山植物
硫黄岳から横岳にかけての稜線上では、5月から8月にかけて多くの高山植物が見られる。残念ながらタイミング悪くツクモグサやコマクサは見られなかったが、6種類の花が至るところで見ることができた。一番最初に目に付いたのはイワウメである。硫黄岳のケルンが見える辺りから、岩や草原にへばりつくように淡い黄色みがかった花が群生していた。二番目に見つけた花はキバナシャクナゲで、あたかもハイマツに寄生するかのように植生している。標高が上がるにつれ満開の木が多く見られるようになった。横岳の稜線上に来ると三番目のピンク色したコイワカガミを見付け、さらに進むと紫色のオヤマノエンドウや黄色のミヤマダイコンソウを見ることが出来た。最後に数は少なかったがチョウノスケも咲いていた。その先の台座の頭にあるコマクサ群生エリアには、既に新しい葉が出始めていたのであと1~2週間で満開のコマクサが見られるだろう。今回は横岳に咲く高山植物のほんの一部の花しか見ていない。この時期2週おきぐらいに横岳に登れば、もっと色々な種類の高山植物を見ることができる。来年はもっと多くの花を見付けることに挑戦して見よう。
- イワウメ
- キバナシャクナゲ
- コイワカガミ
- オヤマノエンドウ
- ミヤマダイコンソウ
- チョウノスケ
- イワウメとオヤマノエンドウ

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コロナ禍のなか、精力的にかつどうしてますね。山あるきは感染しないので安心ですね。