北横岳は2500m級の山で、山頂付近は厳しい風雪にさらされるため、エビの尻尾と呼ばれる霧氷ができる。これこそ厳しい冬山の醍醐味、自然の成せる芸術であろう。スノーシューで登って見ようと前々から思っていたが、先日の事故のためスノーシューは修理中である。ところが2月2日、この日はもともと晴れ時々曇りの予報であったが、朝起きると雲一つ無い快晴で抜けるような青空であった。居ても立ってもいられず、軽アイゼンで登ることにした。
- 蓼科ビレッジ内の道路から見る蓼科山
- 蓼科ビレッジ内の道路から見る北横岳
北横岳は、ロープウェイで2200mまで上がれ、そこから1時間強で山頂へ行ける。初心者でも冬山に登れるので人気がある。また私の山小屋BFCから車で10分と近いので、行くか行かないかはその日の朝決めればよい。冬はスキー場になっていて、ロープウェイで山頂駅まで上がると一気に山麓まで数キロのコースを滑り降りることができる。ロープウェイに乗って見ると、7割方スキーヤー、3割が雪山を楽しむ人達であった。山頂駅を出ると坪庭と言う溶岩でできた岩原があるが、冬場は数十センチ以上冠雪するので一面が雪野原になる。今日はここから山頂までの約1時間強を、タイムラプス撮影しながら登ることにした。
先ず、比較的平らな坪庭の一周コースをゆく。山頂まで行かなくてもここで十分雪山気分は味わえ、霧氷も見られる。良く見ると海老の尻尾ができている。暫く歩くと山頂への分かれ道が出て来て、登山道が山の斜面の方に続く。霧氷になった木々の間を進むと、所どころ開けた場所があり眼下に坪庭が見えたり、真近かに縞枯山や遠く南八ヶ岳が見える。秋に登った時には登山道は岩がゴツゴツ歩き難かったが、今は雪で覆われ踏み固められているので、むしろ歩き易い。スノーシューじゃなくても壺足になることはない。深い森の中を登っている間に、どんどん雲が出て来た。抜けるような青空だったのがいつの間にか雪雲出てきて、山頂に着いた頃にはすっかり覆われ小雪が舞っていた。何と山の天気は激しく変わるのであろうか、改めて冬山を舐めてはいけないと心に留める。霧氷も良く見ると、単に雪が固まってくっついているのではなく、氷の結晶が成長して木々を覆っている。これが一定方向に強い風が吹き続けると、エビの尻尾になる。
- 登山開始(坪庭の入り口)
- 一面の雪野原になった坪庭
- シラビソの森の中をゆく
- 北横岳登山道から見る縞枯山
- 枯れ木にできた霧氷
- やっと山頂が見える
- 坪庭の霧氷 エビの尻尾
山頂は風が強く、蓼科山方面は雪雲で覆われ視界が効かないが、南八ヶ岳方面は雲がたなびき晴れ間が見える。天候が悪くなりつつあるので、長居せず写真を撮ったら直ぐ下山することにした。十分、山頂での写真が撮れなかったので、坪庭と山頂駅舎から見える八ヶ岳連峰のタイムラプスを加え、この日の撮影は終了である。
今回、北横岳は2回目の登山である。時間も1時間強、標高差は250m、夏も冬も楽しめる。初心者や俄か登山者に持って来いの山である。また、スノーシューでどこまで登れるかを試すにも絶好の山である。次回は、是非スノーシューで登ってみる積りである。

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