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新農園1年目 ~収穫と振返り~

旧農園で5年の経験をしたお陰で、新農園ではほぼ思い通りの作付けと収穫ができた。ただし、野菜が思うように栽培できたことと、それが食材として有効活用できたかは別である。山荘から車で約20分の距離なので、毎日通って世話をしたり収穫したりすることは難しかった。その点も含め来年以降の家庭菜園としての活用を再考するため、1年目の顛末を紹介し振り返りをする。

今年の栽培計画の結果

前に示したように今年の栽培方針はご進物用と自家消費用に分けて栽培・収穫することである。

  • 自家消費用:ミニトマト、ピーマン、オクラ、カボチャ、バジル、青紫蘇、エンドウ、メロン、花各種
  • ご進物用 :トウモロコシ、エダマメ、ラッカセイ、サツマイモ

先ず自家消費用は、生育はよかったが上手く消費できなかった。中でも青紫蘇、オクラはタイミングよく収穫できず、殆どが生かせないまま廃棄してしまった。逆に生育もよくもっとも役に立ったのが、ピーマンとミニトマトとバジルである。バジルはピザパーティ用に大いに役立ったが、生育が良過ぎて使えたのは1~2割であった。バジルソースも作ってみたが活用術が今一つうまく行かなかった。ピーマンもミニトマトも毎日食べきれない程の収穫があり食べ飽きてしまった。長期保管できるような加工や食べ方を考える必要がある。

一方、ご進物用は何れもうまく生育したが活用については、再考すべきことが多々ある。これについては下記に食べ方も含めて個別に紹介する。

 

トウモロコシ

品種はいつものゴールドラッシュだが、今回は収穫タイミングを2段階にずらすため1週間ほど種まき時期を変えて2種類栽培してみた。しかし、同時期に撒いた種の発芽・生育のバラツキが意外に大きく、全体として種蒔き時期の影響がボケてなくなってしまった。下記左の写真は最奥列にトウモロコシが栽培されているが、7月11日時点では左が遅蒔きでやや右の株より背が低く種蒔き時期の差が付いていた。7月20日時点では右の写真の様に株毎の生育差が大きく、種蒔き時期の差はほぼ無くなってしまった。結局、生育の良さそうなものから順次収穫することになり、3割ほどの収穫タイミングが合わず食べきれなかった。収穫時期をずらすならもっと極端に2週間から1か月くらいずらすべきと思われるが、どうすれば良いか今後の研究が必要だ。

エダマメ

エダマメも収穫タイミングを変えるため種撒きを1週間ずらした。トウモロコシより生育が揃っていたので少し収穫時期をずらすことができた。しかし消費速度を考えると収穫タイミングを2週間以上ずらした方が良かったと反省している。下記左の写真は6月28日時点だが奥と手前のエダマメに若干の成長差がみられる。右の写真は7月20日時点だが、まだ成長差は維持されていた。エダマメは毎日食べても飽きないが、長期保存する方法を色々試してみた。結局は採りたてをその日のうちに食べるのが一番おいしく、冷蔵・冷凍保存はシャキッとした触感が保てずいまいちだった。冷凍するなら解凍してそのまま食べるより、何かの料理に入れて彩に使うのが良いだろうと思われる。

ラッカセイ

今年は2種類の品種を栽培した。一つはオオマサリで塩ゆで用に開発された品種、もう一つは一般的な品種のラッカセイである。同時に種蒔きしたが育成期間が異なるので、収穫時期が自然と2段階に分けることができた。オオマサリは大粒で塩ゆですると絶品の美味しさだった。但し、人の好みはそれぞれで塩ゆでより普通の乾燥させた方が美味しいと言う人もいる。一概にどちらが良いとは言えなかった。これまでは全て塩茹で食べていたが、今年は沢山収穫できたこともあり半分を乾燥させて食べることにした。乾燥させて食べるには、先ず天日干し2日くらいした後、約1か月間陰干しすると中の実がカラカラと音がするようになる。それを水洗いして土をよく落とし、フライパンで30分以上かけて炒る。その後1時間以上冷ますと香ばしくて美味しい乾燥ピーナッツとして食べられる。これは病みつきになる美味しさで塩ゆで以上に大評判だった。

 

サツマイモ

サツマイモも紅あずまと安納芋の2種類の品種を栽培してみた。9月15日に紅あずまを試し掘りしてみたが、まだ全く芋になっていなかったので予定通り半月後の10月3日にもう一度掘ってみることにした。所が、紅あずまはちょうどよい大きさに成長していたが、安納芋は30㎝級が沢山出来てしまっていた。前回、安納芋の試し堀をしなかったのが悔やまれる。恐らく収穫時期としてはもう1週間早い方が良かったと思われる。サツマイモは地中に埋まっていて見えないので細目に試し掘りした方がよいようだ。株あたりの収穫量としては両者ともまずまずであった。その点では肥料も必要なく草取りも必要なく栽培しやすい野菜である。

サツマイモは収穫後1~2日天日干しした後、新聞紙に包んで段ボール箱に収納して冷暗所に置いておいた。追熟1か月後ではやや甘味は足りない気がしたが、1か月半以上経つと甘さが増していて美味しい焼き芋が食べられた。サツマイモはうまく保存すれば数か月保存が効くので、焼き芋を始めスイートポテトや大学芋、更には線切りにしてガレットとしても美味しく色々な食べ方ができるので長く楽しめる。

 

おわりに

最初に自家消費用とご進物用との層別をして栽培したが、結局は如何に有効に自家消費するかに終始していた。振り返ると、収穫物を如何に消費するかを後から考えていたが、どんなものを食べたいかが先にあるべきだと言うのが反省点である。夏野菜は毎日収穫して毎日食べるものが多いが、秋冬野菜は一気に収穫して二次加工で長期保存し長く食べられるものが多い。次年度は自家消費とご進物ではなく、どう言うタイミングでどう料理して食し、更にどのように二次加工して食べるかを考えてから栽培計画を立てることにしよう。11月中旬には、黒マルチシートと防草シート、野菜のツルや茎の廃棄など畑の後片付けをして今年の農作業を終了した。

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