私の気まま旅第14弾は日本一早い紅葉を見る「大雪山への旅」の後半編である。天候悪化を受けて直前でルート変更したが、それが功を奏し旭岳にも黒岳にもロープウェイで上る事ができた。後半は天気が良かったので、特にルート変更することも無かった。それでは4日目以降(9月18日~20日)について記述して行こう。
- 1日目:中部国際空港 ⇒新千歳空港→千歳
- 2日目:千歳→支笏湖→安田侃美術館→旭岳ロープウェイ→クリスマスツリー→旭川
- 3日目:旭川→旧偕行社→青い池→風景画館→ひつじの丘→旧幌舞駅→真鍋庭園→帯広
- 4日目:帯広→十勝牧場→タウシュベツ橋梁→黒岳ロープウェイ→北見カーリング→北見
- 5日目:北見→美幌峠→摩周湖→網走駅→能取岬→常呂カーリング→スカイタワー→紋別
- 6日目:紋別→余市ニッカ博物館→坂本九思い出記念館→新千歳空港⇒中部国際空港
4日目 帯広~黒岳~北見
4日目の主目的は黒岳ロープウェイだが、直行するのでなく途中何カ所か立寄りながら行く事にした。最初に立寄ったのは十勝牧場の白樺並木である。偶々Google Map上で見つけた所で、まだそれほど観光名所では無いようだ。この様な並木は北海道には至る所にあると思われるが、その長さが牧場入り口から1.4kmに及ぶ長大な直線道路で道幅も広くスケールが大きいのが特徴である。道はじゃり道なのでスピードが出せず走り難いが、却ってその方が通り抜ける車両もなくこのままにしておいた方が良いと感じた。
- 十勝牧場の入口
- 1,4km続く白樺並木
十勝牧場からは、更に北にある音更川に作られた糠平湖を通り三国峠に向かった。この音更川沿いには大正末期から昭和にかけ国鉄の士幌線が開発されたが、昭和62年に廃止となってしまった。その廃線跡が何カ所も残っていて写真愛好家が好みそうな場所が沢山ある。そこで上士幌鉄道資料館とタウシュベツ橋梁跡に立寄る事にした。鉄道資料館は上士幌町の入り口にあるが、建物は道路から少し中に入った所にあるので分かり難い。資料館の裏手には線路跡と糠平という駅名標が残されており、この地方が栄えていた頃の郷愁を偲ばせていた。
- 廃線跡と駅名標
- 資料館内の展示物
その資料館から10kmほど北に行くと写真愛好家に有名なタウシュベツ橋梁跡がある。この橋梁跡は糠平湖の水量によって見られる時期が限られている。例年だと水没時期は9月~12月だが、今年は渇水だったのか未だしっかりと橋梁が現れており湖に写る姿も見ることができた。但し、駐車場から展望台までは200~300mあり、ヒグマの生息区域の森林を抜けて行くので結構スリルがあった。
- 人気のない林を展望台へ
- 水没前のタウシュベツ橋梁跡
上士幌から三国峠・大雪湖を抜けて層雲峡に向かった。国道39号に出るとやや車の量が増え、観光バスも通るようになって来た。やや賑やかな市街地が現れるとそこが層雲峡温泉で、黒岳ロープウェイの山麓駅がある。天気は快晴ではなく山の上の方には雲が掛かっていたが、臨時駐車場に車を停めロープウエィで黒岳駅まで上り、更にリフトで7合目まで行った。麓は紅葉してなかったが、リフト終点に近づくに連れて紅葉した木が増えて来た。あいにく霧が7合目付近に掛かって来たので、山頂までの紅葉の景色は見えなかったが「黒岳カムイの森のみち」を「あまりょうの滝展望台」まで散策することにした。ややアップダウンはあるが30分ほどの距離なので健脚でなくとも行ける所である。展望台に着くと一瞬霧が晴れて何とか滝が見られたが、残念ながら山頂方向は霧で眺望できなかった。
- 展望台から見るあまりょうの滝
- 展望台から山頂方向を望む
- 7合目から見る層雲峡
- 下山リフトからの景観
黒岳の次は北見にあるアルゴグラフィックスのカーリング場の見学である。運が良ければロコソラーレの練習風景が見られるかもしれない。行って見ると運よくロコソラーレ・メンバーの二人と地元の大学生数人が練習していた。アルゴグラフィックスのカーリング場は原則見学はOKだが撮影は原則不可であった。カーリング・レーンの投げ始めの起点と得点対象の円の上に天井カメラがセットされていて、見学席に設けられたモニター画面でレーンの真上からの映像を見ることが出来るようになっていた。
4日目の宿泊先のチェックイン時間までは未だ余裕があったので、北見展望台に寄って見ることにした。行く途中の畑の中に形の良い木がポツンと立っていた。特に名前が付いている訳ではないので、勝手に「絵になる木」と命名した。どういう意図かは分からないが、木の根元に青と黄の2色に塗られた椅子が置いてあった。展望台は北見市街地南の霊園内の小高い丘にあったが、分かり難くい場所まので知る人ぞ知る展望台の様である。
- 北見の丘の絵になる木
- 北見展望台から見下ろした風景
5日目 北見~阿寒摩周~紋別
5日目は北見から美幌峠に足を延ばした後で網走に行き、更にオホーツク海沿いに紋別まで向かう旅程である。この阿寒摩周地域は霧に包まれることが多いが、運よく天気予報が快晴となっていたので摩周湖まで足を延ばすことにした。先ず美幌峠に到着すると快晴で360度の雄大な眺望が見られた。美幌峠から見下ろす屈斜路湖の大パノラマは素晴らしく、朝陽がまぶしく湖面に反射していたが屈斜路湖の姿が一望できた。
- 美幌峠から見る屈斜路湖
- 美幌峠から見る大雪山山系
次に霧のない摩周湖が見られるとの期待を胸に、車の多い第一展望台を避け第三展望台に直行した。駐車場から屈斜路湖方向を見ると間近に硫黄山が見える。ここから見る阿寒国立公園の山々の眺望も実に雄大で素晴らしい。道路を渡って遊歩道に上がって行くと、眼下に摩周湖の全貌が見えて来たのは大変感動的だった。正面にカムイヌプリ(摩周岳)とカムイシュ島がくっきりと見え、透明度の高い深い青色の湖を見ていると何か吸い込まれそうになる。湖は底なしに深そうであり神秘の湖にピッタリの眺望だった。展望台からは360度遮るものが無いので阿寒摩周国立公園を一望する事ができる。正に北海道らしい大パノラマが広がっていた。
- 展望台駐車場から見る硫黄山
- 第3展望台からの摩周湖眺望
- 断崖絶壁のカルデラ湖の尾根
- 神宿る摩周岳
次は網走方面に向かったが思ったより時間が掛かったので、網走監獄やメルヘンの丘を取り止め網走駅に直行した。途中、これぞ北海道と言うどこまでも真っすぐな道路を幾つも通った。道路は良く整備されており脇道も主要道路も同じくらい道幅は広く走り易い。網走駅では名物のカニ飯駅弁を購入し、能取岬まで行ってからそこで昼食として頂いた。能取岬はオホーツク海に突き出た場所で、能取灯台を有す航行上の重要な場所である。やや殺伐した草原地帯ではあるが遮るものが無いので眺望は良い。更に美岬にあるサンゴ草群生地にも立ち寄ったが、ちょうどピンク色に紅葉が始まっていた。
- 能取岬灯台
- 美岬のサンゴ群生地
次にロコソラーレのホームタウン常呂にあるアドビックスのカーリング場にも立寄った。このカーリング場にはロコソラーレの活躍を示す展示がされており、誰でもいつでも見学できるようになっている。あいにく誰も練習はしていなかったが、大活躍したロコソラーレの写真や記念のグッズなどが展示されていた。この北海道の片田舎から世界を席巻するチームが生まれるなんて、誰が想像できただろうか。それを考えるととても感慨深いものがある。
- 2022年北京五輪での銀メダル
- 6レーンを有するカーリング練習場
5日目の宿泊地・紋別は初めて行く場所で、本来なら流氷の季節に行きたい場所である。紋別市の大山山頂には流氷迫るオホーツク海を眺望できるオホーツクスカイタワーがある。この日は快晴だったのでその眺望を見にタワーに上ってみた。上がってみると想像以上の大パノラマを見ることができた。このタワーは流氷を観測するのに最良の場所であると見えて、大学関係の計測装置やTVカメラなどの装置が海に向けて設置されていた。次にこの地へ来るなら絶対に流氷の季節にしたいと改めて思った次第である。
- スカイタワーから見る紋別の街
- 流氷接岸時の写真
6日目 紋別~余市~千歳
最終日の6日目は、当初予定していた2日目と入れ替えた旅程である。正に北海道を紋別から余市までの320kmを4時間かけて一気に横断したのである。しかし行って見るとニッカ博物館は見学できたものの、蒸留所や旧竹鶴邸は完全予約制で見学する事ができなかった。調査不足だったのは私の不手際だが、遠路はるばる来たのに建物の外観すら見せてくれない。これにはガッカリすると同時にやや憤りを感じてしまった。半日が全く無駄になってしまったのは残念でならない。そこで予定を急遽変更し、千歳市に近い栗山町にある「坂本九の思い出記念館」に向かった。この記念館は坂本九さんの生誕地に設立されたものである。坂本九さんは障害を持つ人との交流を大切にしてきた人であり、九さんの生前の意を汲んで障碍者の方々が運営に参加されていた。館内には数多くの九さんの思い出の品々や写真が掲示されていて、非業の死を遂げた九さんに哀悼の意を捧げてきた。
- 坂本九の思い出記念館
- 等身大の九さんの写真
- 思い出の写真集
- 徹子の部屋の出演写真
終わりに
今回の気まま旅は、直前の天気予報を見て日程を大幅に入れ替えたのが功を奏した。最後はニッカ博物館での大失敗はあったが概ね期待通りの出来であった。特に5日目は天候に恵まれ屈斜路湖から摩周湖にかけての大パノラマが見られたのは幸運だった。気まま旅のもう一つの目的「食」についても、選んだお店に外れは無く期待以上だった。昼食のベスト3は、3日目の中富良野にある富良野ジンギスカンひつじの丘、4日目の上川町のラーメン店二代目鉄人たかはし、5日目の網走駅のカニ飯弁当である。夕食は、5日目の紋別市のクアトロ、3日目の帯広市のDining&Wine Anna Anna、1日目のたき火炉端雨やどりである。何れも高級店ではないが、それぞれに拘りを持つお店で味が良く適正価格で満足度が高かった。今後も足の向くまま気の向くままに気まま旅を続けて行く積りである。

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