私の気まま旅第13弾は日本一早い紅葉を見るための大雪山への旅である。それを主目的としてこれまで一度も行った事が無い紋別と余市にも立ち寄る事にした。但し、大雪山の紅葉は天候や季節の進み具合に大きく左右される。運が悪ければロープウェイに乗ることもままならないかも知れない。そこで2つのロープウェイ、旭岳ロープウェイと黒岳ロープウェイの両方を別日程で組込ことにした。案の定、直前の天気予報で3日目の大雪山が天候悪化したため、急遽2日目に大雪山に行くように大変更した。その新日程(9月15日~20日)が下記であるが、今回も日程が長いので前後半に分けて記述する事にしよう。
- 1日目:中部国際空港⇒新千歳空港→千歳
- 2日目:千歳→支笏湖→安田侃美術館→旭岳ロープウェイ→クリスマスツリー→旭川
- 3日目:旭川→旧偕行社→青い池→風景画館→ひつじの丘→旧幌舞駅→真鍋庭園→帯広
- 4日目:帯広→十勝牧場→タウシュベツ橋梁→黒岳ロープウェイ→北見カーリング→北見
- 5日目:北見→美幌峠→摩周湖→網走駅→美岬→常呂カーリング→スカイタワー→紋別
- 6日目:紋別→余市ニッカ博物館→坂本九思い出記念館→新千歳空港⇒中部国際空港
1日目 中部国際~千歳
1日目は中部国際空港から千歳までのフライトだが、値段の安い夕方のフライトを選んだため空港から近い千歳市内のホテルまでの移動日とした。ところが雨が3日目にずれてきたため当初の旅行日程に合わなくなって来た。そこで最新の予報を精査し思い切ってリスケする事にした。余市のニッカ博物館を最終日の6日目に回し、旭岳を2日目に繰り上げ訪問先を再選定し走行ルートも変更した。
2日目 千歳~旭岳~旭川
2日目の主目的地を天候を見て旭岳ロープウェイに変更した。そこへ行くまでの間、支笏湖の山線鉄橋、安田侃彫刻美術館、北海道風景画館に立寄る計画とした。千歳から支笏湖までは往復で1時間とそれほど遠くない。山線鉄橋は支笏湖休暇村の一画の千歳川河口に架かる道内最古の鉄橋で、景勝地・支笏湖のシンボル的存在だ。
- 山線鉄橋
- 鉄橋から見る千歳川
- 血胸から見る支笏湖
次に安田侃彫刻美術館に向かったが、この美術館は普通とは異なり火曜休館だった。ならば月曜休館の北海道風景画館へ行こうと考えたが、偶々月曜が祭日であり火曜休館になっていた。結局、美術館は諦めて旭岳に直行する事にした。
千歳から旭岳ロープウェイまでは200km以上ありちょうどお昼頃に到着した。そこで山麓駅で昼食を取ったのちロープウェイで姿見駅まで上がった。行って見ると雲が旭岳の東側から上がって来てはいたが、何とか山頂付近まで眺望でき天気予報を信じリスケした甲斐があった。早速、姿見池までの散策路を1周し、約1時間半かけて回る事ができた。紅葉は残念ながら未だ色づき始めで楽しめるという感じではなかったが、北海道のシンボル大雪山の景観を十分楽しむ事ができた。ここにもインバウンドの波が押し寄せており3分の1は外国人だった。
- 第1展望台から見る旭岳
- 第4展望台から見下ろす夫婦池
- 姿見の池から見る旭岳
- やや色づき始めた草紅葉
山麓駅に戻ると未だホテルに戻るには早かったので、もう1か所立寄る事にした。旭岳ロープウェイからは美瑛の町が近いので、何処か絵になる名木を見に行くことにした。一通り有名な木は依然来た時に見ているが、美瑛町美馬牛にあるクリスマスツリーの木には未だ行ったことがなかった。そこで1時間弱は遠回りにはなるが一度立寄ってみることにした。行って見ると既に数台の車が停車していた。立ち入り禁止などの注意書き看板が立ちロープが張られていたので、心無い客が訪れ周辺の農家に迷惑をかけているのだろうと想像ができた。
3日目 旭川~富良野~帯広
3日目の天気予報はあいにく午前中が雨になっていたので、旭川での美術館巡りを予定した。先ずは、旧偕行社の建物をそのまま利用した中原悌二郎彫刻美術館を訪れることにした。偕行社は旧陸軍第七師団将校達の社交場として明治末期に建てられた木造2階建ての洋館である。現在は旭川市が開村80年を記念し旭川にゆかりの彫刻家・中原悌二朗を世に広めると共に、日本彫刻界発展を期して中原悌二朗賞を創設し、その展示場として利用されている。中原は釧路生まれの旭川育ちで、大正時代の日本を代表する彫刻家である。中原はロダンを深く尊敬し、「若きカフカス人」や「墓守老人首」が代表作として知られている。美術館を出ると既に雨が上がっており、天気は回復傾向になっていた。そこで北鎮記念館などの市内観光をやめ、昨日行けなかった北海道風景画館や富良野ジンギスカンを組入れる事にした。
- 中原悌二朗美術館となっている旧偕行社
- 館内2階にある彫刻展示室
次の訪問地は最近人気の高くなっている白金青い池にである。この青い池は20年前にも訪れたことがあるが、当時は知る人ぞ知る秘境の池だった。今は観光バスも停められる大きな駐車場が出来ており様変わりしていた。池そのものは昔のままだったが、池のほとりの撮影スポットでは写真を撮る人で溢れかえっていた。また外国人も多く、特に中国系の観光客の写真撮影にはここでも目に余るものがあった。こんな秘境の池もインバウンドの波に飲みこまれた観光地になっていてやや興ざめした。
- 池のほとりから見る青い池
- 周囲の林越しに見る青い池
次は予定ルートを外れ少し足を延ばし北海道風景画館に行った。昼食時だったこともあるが、一人も訪問者が居なかった。風景画館は廃校になった小学校を利用した奥田修一氏の美術館とそれに併設するアトリエと庭からなる。奥田は東京生まれだが富良野の風景に惚れ込み、教育委員会や地域住民の協力を得て旧奈江小学校跡に風景画館を創設した。現在も創作活動を続ける現役の画家である。奥田さんは作風だけでなく、キャンバス抱えて屋外へ飛び出す創作スタイルも含め「百年遅れの印象派」と称される事がある。
- 廃校を活用した美術館
- 美術館前の風景
- 庭園内のギャラリー
- 岩上のマリア像
美術館と庭を両方じっくり見ている内に昼食時が過ぎてしまったので、急いで富良野ジンギスカン本店に向かった。駐車場は満杯近く大人気になっていて14時過ぎでも30分以上待ってやっと念願のジンギスカンを頂いた。その後宿泊地の帯広に向け出発し、映画「鉄道員」のロケ地である旧幌舞駅に立寄った。鉄道員は高倉健主演、大竹しのぶ、広末涼子共演の名画である。当時のロケセットが旧幌舞駅舎とその周辺に、廃線となった線路も駅舎裏に残さており、当時の撮影現場を想像させる。
- 旧幌舞駅の駅舎
- 旧駅舎内の展示物
- 旧駅舎裏のレール跡
- 映画のロケセット
鉄道員ロケ地を後に一路帯広に向かったが、真鍋庭園の見学ができそうな時間だったのでそちらに直行した。何とか閉園に間に合い、最後の見学者として庭園に入る事ができた。真鍋庭園は60年以上かけ世界中から収集し続けた品種が数千品種もあると言われ、25,000坪もの広大な土地を3つのテーマガーデンで構成し見学ができる。特に日本では見たことが無いような珍しい大木が独特な景観を醸し出している。数十年前に輸入し植生した木々がこの様な大木に育つには、相当な苦労があったのではと容易に想像できる。
- 北欧の高木の針葉樹
- 大木の柳の木
- リスの広場
- リスの教会
(4日目以降は後半編に続く)

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