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カリフォルニア満喫の旅(観光編)

今回のカルフォルニアの旅は、ペブルビーチのほか SFとLA、スタンフォードとアップル、ヨセミテとセコイアなど多種多様な地を観光して来た。いわゆるアメリカを代表する都市、世界の最先端地域、アメリカらしい大自然を味わう旅であった。これまでSFやシリコンバレーは数回、LAは何度も行っているが、ヨセミテとセコイアは初めてであった。ここでは、これまでと違った印象や初めて受けた印象など、私なりのアメリカ新発見に的を絞って紹介しよう。

サンフランシスコ

今回の旅の始まりは現地集合のサンフランシスコ国際空港からである。ANA組の3時間待ちのお蔭で無事に全員集合でき、レンタカーで Golden Gate Bridgeに向かった。いつものルートと違い、ダウンタウンを避けSF西側の I-280からCA1を通るルートとした。途中、友人の頼みもあり Stonestown Galleria のショッピング・モールに立寄り、Torader Joe’sで買出しとお土産用のエコバッグを購入した。目的のウェルカムセンターには渋滞も無くスムーズに到着したが、駐車場が満杯で駐車できなかった。止む無く海峡を渡った橋の北側にあるVista Pointに向かった。Vista Pointからはサンフランシスコの街並みも綺麗に見え、眺望はこちらの方が優れていると感じたのである。

その後、ホテルにチェックインのつもりだったが、時間に余裕があったので Lombard Street 経由で行くことにした。私は初めてであったが、観光名所なので何組もの観光客が車やケーブルカーで訪れていた。確かに曲がりくねった花に囲まれた坂道は、サンフランシスコらしい景観かも知れない。だが、両側は一般住宅である。さぞ住人には迷惑なことなんだろうと思ってしまう。家の前をうろつく観光客、ガレージからの車出しにも邪魔になるだろう。そう思いながらもミーハーな私は、ちゃっかり写真を撮らせて頂いたのである。

シリコンバレー

2日目にペブルビーチへ向かう際、シリコンバレーに立寄った。目的地は、Stanford大学とApple新本社である。しかし、Apple新本社は工事が遅れており今春オープン予定であったが、未だ工事中で見学はおろかApple Storeにも入れなかった。Appleがダメと分かっていれば、最初からGoogleやTeslaを組み入れたのに、とやや残念であった。私は以前より、今さら新本社にこんな多額のお金をかけて大丈夫なのだろうか、凋落の始まりなのではないか、との疑念を持っていた。その巨大な宇宙船本社をこの目で見てみたかったのである。

Stanfordは、シリコンバレーのど真ん中のパロアルトにある。昔は半導体産業、近年はIT産業がここから隆盛を極めたのである。今日のアメリカの発展はシリコンバレー無くしては語れない。その中心がStanfordである。20年前、Stanfordの博士課程にいたラリー・ペイジとセルゲイ・ブリンは、このキャンパス内でGoogleを創業した。あっと言う間に今の名声を得るまでに成長したのである。大学の建物は、スペイン支配時代の建物様式を彷彿とさせる凝った作りで統一されている。壁は全て昔の石壁をイメージしたエクステリアで装飾され、素晴らしい景観を醸し出している。日本ではこれ程まで大学全体の建物に拘ることはないであろう。何か心の大きさの違いを見せつけられているように感じる。広大なキャンパスには、病院やスタジアムのほかゴルフコースまである。キャンパスがあまりにも広いので、学生は自転車やキックボードで行き来していた。道路にはこれら専用のレーンまで設けられている。

シリコンバレーにはIT系人材を始め多くの移民が海外から流入しており、人種のルツボになっている。最近では中国系を始めとするアジア系住民が圧倒的に多くなっている。彼らは、物価の高いシリコンバレー中心部ではなく、北端に位置し高層ビルが林立するSFのダウンタウンや南端に位置し物価の安いサンノゼ付近に多く住んでいる。今やSFは35%がアジア系住民(特に中国、韓国が多い)になっており、市長は中国系アメリカ人でどんどんアジア化が進んでいる。先日、中国人寄贈の慰安婦像がSFの公共物として承認されてしまった背景には、このような中韓系人口の急増がある。SFは遅かれ早かれアジア人の町と化してしまうのではないかと危惧する向きもある。移民文化の特徴は、必ず食べる物に現れてくる。シリコンバレーの最深部サンノゼには、かつてのベトナム戦争時代にベトナム難民が多く棲み付いた関係で、ベトナム料理店が多数存在している。そこでこの日のランチは、べトナム料理店 Pho Kim Longに立寄ってみた。ここでは本場と変わらない実に美味しいフォーが$10以下で食べられたのである。

ヨセミテとセコイア

カルフォルニアの国立公園と言えばヨセミテが有名である。その独特な地形は日本では見られない、あっても規模が小さい。アメリカの大自然は日本に比べると色々な面でスケールが大きく、最初はそれだけで感動を覚える。ヨセミテ・バレーにそそり立つハーフドームを下からも上からも見たが、どうしてこんな形ができるのか不思議である。何とも言い難い自然の凄さを感じてしまうのである。ヨセミテの全景が見られる Glaciier Point は、まだ冬期の通行止め前であり山頂まで行くことができた。お陰で山頂からの素晴らしい景観を堪能することができた。

セコイアは大木で有名で、中でも大きなものには将軍の名前が付けられている。グラント将軍とシャーマン将軍の木が有名だが、日本には生息してない独特の形態をした大木である。パノラマ撮影を駆使しないと全体が写真に収まらない。セコイアにもMoro Rockと言う岩山があり、山頂まで登れる道が作ってあった。ただ、柵が低く絶壁を登るので高所恐怖症の人は止めた方がよい。山頂からはシェラネバダ山脈を始め360度のパノラマが展望できる。20分ほど要するが登る価値は十分あった。

ロサンゼルス

ロサンゼルスは最終経由地で、セコイア見学後に向かったので十分観光時間が取れなかった。走行距離も480Kmと最長で、LA到着はちょうど日没に近い時間であった。そこで、サンタモニカで太平洋に沈む夕陽を見ようと観光用桟橋を散策することにした。かつての Route 66 の終点がサンタモニカであり、桟橋には観光用の Route 66 の看板があった。先ずはここで記念撮影し、暫くは夕陽が沈む様子を桟橋で眺めていた。ここは地元の人が来る場所ではなく、殆どが観光客のようだ。人種も中南米系、アジア系、中近東系など様々だが有色人種ばかりである。一瞬、ここは本当にアメリカ?と聞きたくなってしまいそうな光景である。それでも黄昏時のサンタモニカ桟橋は、旅情が掻き立てられる雰囲気に包まれていた。

 

 

Uber

旅の締めくくりは、マリアッチが聞けるメキシカン・レストラン Casa Sanchez である。宿泊したLAX近くの Courtyard からは、往復にUber を使ってみた。アプリを開いて行く先を入れると直ぐに配車された。車は往きが日産Altima、帰りが本田Civic、何故かどちらも日本車であった。料金はタクシーと変わらず、すぐその場でオンライン決済される。残念ながら Uberにもチップ制度が残されており、料金が約$10のところをチップは$1,$3,$5 の3種類から選択するようになっていた。往復で通る道は違ったが、距離も料金も殆ど一緒であった。流しのタクシーが無いアメリカでも、Uberがあれば困ることは無い。行き先もスマホの地図上でセットでき、どこを走っているかもスマホ上で分かるので間違いない。アメリカではタクシーよりUberの方が圧倒的に便利であると思われる。

日本は白タク禁止なので Uberは使えないが、タクシーを使った Japan Taxiと言うアプリがあることが分かった。これは全国各地で使え、近くにいるタクシーをUberのように配車するアプリである。日本でも、これからは Japan Taxi が流行るかもしれない。

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