BloomField Club ( Close Encounters of Healing )

欧州への卒業旅行(パリ編)

いよいよ今回のもう一つの目玉パリです。パリにはこれまで数回来ましたが何れも市内のみだったので、今回は郊外中心です。念願のモンサンミッシェル、憧れのモネの庭園、リベンジのムーランルージュの3つが目的です。

日本びいきモネの〝終の棲家

パリ1日目(9日目)はモネが終の棲家としたパリ郊外のジヴェルニーの家を見学しました。参加したのは半日ツアーです。パリから100kmほど離れているので、電車やレンタカーより便利で安いと思いました。この週末はフランスの連休なので道が混むと言うツアー会社の配慮が功を奏し、一番乗りでスムーズに見学できました。

モネの睡蓮の絵は自分で作ったこの庭園で描いたものとのことでした。その庭園が一般開放されていてモネの気分を味わうことができます。モネは浮世絵に大変興味を持っていて、自ら200点以上も集めました。それらはモネの家に沢山展示されていました。もともと田舎好きなモネは、パリ郊外の数か所を転々とした後にここジヴェルニーを終の棲家としました。睡蓮の庭には日本庭園を真似た竹林がありました。全体は池・睡蓮・柳が主要素で、あちこちでモネが描いたような風景に出会います。モネになった気分で睡蓮を眺め、ベンチに腰掛け、ゆっくり庭園を一回りすると心落ち着いた気分になれました。

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日帰りフルコースでモンサンミッシェル

パリ2日目(10日目)は、朝8時から夜10時までの2食付きツアーに参加しました。パリから日本人の現地ガイドさんが付いてくれるので、この日ばかりは私のツアコンはお休みです。ガイドさん達は、物知りなのでいろいろお話ししてるうちに仲良くなりました。テロのあと観光客が激減したようですが、あのガイドさん達は今頃どうしてるのかちょっと心配ですね。バスはリクライニングでWifi付き、ゆったりしていて往復6~7時間は全く苦になりませんでした。半分以上は旅の疲れも出て来て寝ていましたが。

日曜日という事もありモンサンミッシェルは大混雑でした。駐車場は陸側にあるので島の入り口まではシャトルバスで行きます。2・3台パスしないと乗れないくらい混んでいました。島に入ると山の頂上にある修道院まで狭い一本道を登って行きます。両側にレストランやお土産屋さんが所狭しと立ち並んでいます。到着時間が正午近いので先に昼食でしたが、どのツアーも名物料理のオムレツです。男性にはややボリューム不足でした。


修道院そのものは質素で、神に仕え身も心も清らかで質素倹約を美徳とする雰囲気は、今でも伝わってきます。いつもならさっと見て終わりですが、ガイドさんの説明を素直な気持ちで聞くのはやはり良いですね。このモンサンミッシェルを守って来た人達の苦労や思いに、少しは心馳せることができた気がしました。帰りに島を外から眺めて見ると、景観だけでなく歴史が感じられ来た時とは違う感動を覚えました。帰りの夕食も途中の田舎町のレストランでしたが、美味しい料理で大満足な1日でした。

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昔の面影薄れるムーランルージュ

パリ3日目は最後の夜をムーランルージュで楽しみます。2007年の秋、家内と義母を連れてパリへ来た時、ムーランルージュを日本から個人予約していました。ところが運悪くゼネストとぶつかりパリの公共交通機関が止まってしまいました。こうなるとタクシーに乗るのも至難の業で、結局足が確保できずムーランルージュはお流れになってしまいました。今回はそのリベンジということで、個人予約ではなくツアーで申し込みました。これで往復の足は保証され、高いだけあって席も食事もまあまあでした。

ところが肝心のショーはと言うと、半分はアクロバット・サーカスの出し物でした。いわゆる踊子さんの豪華絢爛かつ妖艶なショーが影を潜めた感じがしました。エンターテナーも東欧やロシア系の元体操選手のような人たちで、数組出てきてそれぞれ得意な曲芸をします。これが前座であれば納得しますが、結構メインのショーになっていました。家内はこの方が楽しめて良かったようですが、ムーランルージュじゃなくても見られる内容だったのが私にはちょっと残念でした。ダンサーも最近は地元フランス人がいないようで、外国人ばかりのようでした。それでもやはり難関のオーディションをパスした世界一と言われる容姿端麗なダンサーたちが、一斉に踊りだすとパッと華やかな雰囲気に包まれます。昔の伝統は残しつつも女性も男性も気軽に楽しめるショーになっていました。これが長く人気を保てている理由なのかも知れません。

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ここまではトラブルなく大満足のパリ旅行でした。しかしプラハへ向かう12日目は一波乱起きてしまいました。それについてはパリ旅行の注意事項の一つとして、後日の番外編ででも紹介します。

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