欧州への卒業旅行で、トライ&エラーで確認できたことがあります。いつ変わってしまうか分かりませんが書き留めておきますので参考にしてください。
航空券の基本的な仕組み
現在の航空券はe-Ticketが主流です。と言うことは店頭ではなく電話でもなくネット予約を前提に仕組みが再構築されています。そこで、その基本事項を幾つか列挙しておきます。
- 航空券の価格は、極端なほど需要と供給の論理が反映されて決まる(競合が激しい路線、乗りにくい時間帯、オフシーズンは極端に安くなる)
- その価格は常に変動しており、早く予約すれば安いかというとそうでもない場合もある(これはコンピュータシステムがどれだけ上手く作られているかで違うので、航空会社により差がある。DELTAのように直前で利用客が少ないと安くなるケースもある)
- 乗り継ぎは全てハブ空港で行うので、周遊と思っていてもハブ空港経由のことが多い。
- 往復券と言うのは必ずしも直行便ではない。(必ず乗り継ぎ有無、飛行時間をチェックする)
- 周遊券は必ず出発地がハブ空港でないと予約できない。(欧州の航空会社はハブ空港は一つしかないので要注意。アメリカは2・3か所にハブがあるのであまり意識する必要なないと思う)
- キャンセル条件や価格は航空会社により違う。(必ず条件と費用を確認しておく。場合によってはフライト変更可の航空券より不可の券をキャンセル料払って買いなおしたほうが安い場合もある)
- 片道券が高いので、往復券買って片方捨てるのは禁止されている。(昔はできたが、最近はコンピュータチェックが厳しくなっているので、どこかで引っかかるでしょう)
今回の航空券
基本は往復を繋ごうとした上で周遊がうまく組めるかどうかチェックしました。今回は大きく次の3種類のフライトがあります。
- 国際線の往復 名古屋⇔ヘルシンキ (ここにマイレージを使うのでこれを最優先)
- 東欧3都市周遊 ヘルシンキ⇒ウィーン →(陸路)→ プラハ⇒ヘルシンキ
- パリ往復 パリ⇔プラハ
最初にトライしたのは、パリをEU内のハブとして使おうという計画です。これはAIRFRANCEのフライトが多く安いのが魅力です。ところが、AIRFRANCEで
ヘルシンキ⇒プラハ⇒パリ⇒ヘルシンキ の周遊券は売ってくれません。
全てフライトが存在する路線ではありますが、パリ起点ではないからです。これがダメなことはトライ&エラーで初めて気が付きました。最初はシステムのバグだと思っていましたが、どうやら禁止ルートとして弾かれますが、それらしきエラーメッセージが出ませんでした。もちろん
パリ⇒ヘルシンキ⇒プラハ⇒パリ ならOKです。
これにパリ⇔ヘルシンキの往復を足せば最初と同じルートが組めますがお金と時間が無駄になります。昔ならパリ⇔ヘルシンキの往復を買って周遊のパリ⇒ヘルシンキをを使わず時間節約する手もありましたが、今はどこでチェックが入って止められるかが分からないので絶対にやらないでください。
そこでAIRFRANCEを諦め、先ずFINAIRのハブ空港ヘルシンキを起点とし ヘルシンキ⇒ウィーン⇒(陸路)⇒プラハ⇒ヘルシンキ を予約します。次にAIRFRANCEで プラハ⇒パリ⇒プラハ の往復を予約します。これを陸路に入れて繋ぐと、
ヘルシンキ⇒ウィーン⇒(陸路+プラハ⇒パリ⇒プラハ)⇒ヘルシンキ と廻れます。
今回のルートでウィーンとプラハは入れ替え可能でしたが、レンタカー手配、フライト時間などから上のルートを選択しました。いずれにしてもシステムを操作しながらチェックするのは大変時間がかかります。ほとんど旅程ができるまで土日はこれに掛かりっきりだったので、家内からは「いっその事、ツアコンに商売変えたら」と冷やかされていました。
個人旅行を組まれる方には多少参考になったと思います。では次は欧州旅行の本編を書きます。

